公開後に賛否両論を巻き起こしている「トイストーリー4」を鑑賞しました。
賛否両論のどちらも読んでなかったんですが、上映後ショックを受けることもなく、納得して帰ることができました。
以下、僕の感想及びネタバレです。
ウッディーが選んだ嫌われる勇気
日本人的に言うと、ウッディーがサラリーマンを辞めてフリーランスになる話ですよね(笑)
移動遊園地はフリーランスそのものではないでしょうか。
ウッディーはボーピープに数年ぶりに再会して、持ち主に可愛がってもらう道から、自分の生きたい道を選択したのです。
もちろんそこに行き着くまでは、持ち主のボニーの幸せを願って必死に奮闘します。
誰に何を言われようと、周りが見えなくなるウッディー。
「俺にはこれしかないんだ」
このセリフが良くも悪くもウッディーらしさ全開だなと感じます。
そんなウッディーの姿を見ていると、アドラー心理学で有名な「嫌われる勇気」を思い出しました。

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相手が何を感じるかは「相手の課題」
自分がするべきことは「自分の課題」
ボニーのことを思う優しさが強いがために、周りのみんなの「相手の課題」に介入してしまうウッディー。
嫌われる勇気的に言えば、ウッディーは自分の人生を生きておらず、他人の人生を生きようとしていました。
最終的にウッディーは自分の人生を生きる道を選びます。
それがバズ・ライトイヤーなど共に生きてきた仲間にも受け入れられ、それぞれの人生に集中することができるようになったのです。
結果的にみんなが幸せになることに繋がったのではないでしょうか。
じゃあ、ウッディーを気付かずに失ったボニーの気持ちは?と思うかもしれませんね。
ボニーがどう思い、行動するかはボニーの課題ですので、媚びへつらう必要はないのです。
まだ見ぬ愛を探すギャビー・ギャビー
トイストーリー4では明確な悪役はいませんが、ギャビー・ギャビーという少し不気味な女の子が登場します。
彼女は子供に愛されることを知らず、愛されることを夢を見る女の子。
これまでに登場するキャラクターの心情は、トイストーリー2の「When she loved me」という曲が全てを表しています。
Toy Story 2 | When She Loved Me HD 1080p
ウッディーたちは一度「愛」を知ってしまったので、もう一度「愛されること」を夢見ているのです。
愛を知らないギャビーちゃんはこれまでのトイストーリーのキャラクターとは正反対の存在です。
どっちも承認要求の塊みたいな存在だけど(笑)、それぞれが夢に向かって必死に生きています。
最初はギャビーちゃんを捻くれ者で可愛くないなと見てましたが、ラストは彼女が幸せを見つける展開を期待せずにはいられませんでした。
「トイストーリー5」があるかは分かりません。
続きが見たいような、幸せを見つけた彼らのままで終わって欲しいような、どちらとも言えない気持ちです。